実家を売るか、残すか迷ったら。家族で話しておきたい5つのこと
「誰も住んでいない実家を、このまま残しておいてよいのだろうか」
「管理は大変だけれど、思い出のある家を手放す決心がつかない」
「兄弟姉妹で考えが違うので、なかなか話が進まない」
実家の今後について、このようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実家は、土地と建物だけではありません。家族で囲んだ食卓、庭で遊んだ記憶、柱に残った傷など、そこには長い時間をかけて積み重なった思い出があります。
そのため、費用や便利さだけで、すぐに結論を出せないのは自然なことです。
一方で、使っていない家であっても、管理や維持について考える必要があります。気持ちと現実の両方を大切にしながら、ご家族に合う方向を探していきたいところです。
今回は、姫路市・加古川市・太子町・たつの市・明石市で実家の今後を考えている皆さまへ、ご家族で話しておきたい5つのことをご紹介します。
1.今後、その家に住む・使う予定はあるか
最初に確認したいのは、実家をこれからどのように使いたいかということです。
「いつか使うかもしれない」という気持ちはあっても、誰が、いつ頃、どのように使うのかまでは話していないことがあります。
例えば、次のような点を、ご家族で確認してみましょう。
- ご本人やご家族が住む予定はあるか
- 帰省の際に使う場所として残したいか
- 仕事や趣味のために使いたいか
- 利用するために修繕や片付けが必要か
- 予定している使い方を続けられそうか
大切なのは、「使いたい気持ち」と「実際に使える見通し」を分けて考えることです。
「子どもが将来住むかもしれない」と考えている場合も、ご本人の希望を聞いてみると、別の考えを持っているかもしれません。通勤や通学、生活の場所によって、住まいへの希望は変わります。
もちろん、今すぐ具体的な予定がなくても、それだけで売却を決める必要はありません。「今は使う予定がない」「数年後に改めて考えたい」と、現時点の考えを共有するだけでも前進です。
残す場合は、使い始めるまでの期間をどう管理していくかも、あわせて話しておきましょう。
2.管理や片付けを、誰が担当するか
家を残すことを考えるときには、日々の管理を誰が行うのかが大切になります。
「近くに住んでいるから」という理由で、特定のご家族に負担が集中していないでしょうか。
郵便物の確認、室内の様子を見るための訪問、庭木や雑草の手入れなど、一つひとつは小さく見える作業でも、繰り返すと時間と手間がかかります。遠方から通う場合は、交通費や移動時間も必要です。
話し合いでは、単に「みんなで管理しよう」とするだけでなく、できる範囲を具体的に確認してみてください。
例えば、現地へ行ける人が状態を確認し、別の人が業者への問い合わせや書類の整理を担当する方法もあります。現地で作業することだけが、協力の形ではありません。
また、片付けをする際には、残すものや処分するものを一人で決めないことも大切です。写真や手紙、家具などは、ご家族によって受け止め方が異なります。
家を大切に残すためにも、管理する人が無理をし続けない仕組みを考えておきましょう。
3.維持費を、どのように負担するか
実家の今後を考える際には、年間でどのくらいの費用がかかっているかを確認しておくと、話し合いが具体的になります。
物件や契約状況によって異なりますが、整理したい項目には、次のようなものがあります。
| 費用の項目 | 確認しておきたいこと |
|---|---|
| 固定資産税など | 納税通知書に記載された実際の負担額 |
| 保険料 | 現在の契約内容と保険料 |
| 電気・水道など | 維持している契約と支払額 |
| 庭や建物の管理 | 草刈り、清掃などにかかる費用 |
| 修繕費 | 気になっている箇所と見積りの必要性 |
| 交通費 | 管理のために通う際の負担 |
正確な金額がすぐに分からない場合は、手元の請求書や明細から、分かるところだけ書き出してみましょう。
ここでの目的は、「お金がかかるから売るべきだ」と結論づけることではありません。家を残すために必要な費用を知り、誰がどのように負担するかを共有することです。
一人が費用を支払い続けていると、ほかのご家族には実際の負担が伝わっていないこともあります。金額を見える形にすることで、初めて気づけることがあります。
毎年の支出と、急な修繕などに備える費用を分けて考えておくと、今後の見通しを立てやすくなります。
4.残しておきたい思い出や荷物は何か
「実家を手放す」と考えると、思い出までなくなってしまうように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
その気持ちを、無理に整理する必要はありません。まずは、何を大切に残したいのかをご家族で話してみてはいかがでしょうか。
家そのものを残したいのか。家族が集まれる場所を大切にしたいのか。写真や家具など、具体的な品物を手元に置きたいのか。少しずつ言葉にしていくと、気持ちが見えてくることがあります。
例えば、部屋や庭の様子を写真に残す、家族で思い出を話しながらアルバムを整理する、使い続けたい品物を引き継ぐといった方法もあります。
ただし、写真を撮れば気持ちの整理がつくとは限りません。ご家族それぞれに必要な時間があることも、大切にしたいところです。
「売るか残すか」を決める前に、「何を大切にしたいか」を話す。
その順番にすることで、お互いの考えを受け止めやすくなるかもしれません。
片付けについても、一度にすべてを終わらせようとせず、まずは大切なものを確認するところから始めてみましょう。
5.いつ頃、もう一度話し合うか
実家のことは、話し合っても、その日のうちに結論が出ない場合があります。それ自体が、悪いことではありません。
ただ、「またいつか話そう」のまま時間が過ぎると、管理や費用の負担を抱えている人だけが、困り続けてしまうこともあります。
そこでおすすめしたいのが、結論を出す期限ではなく、次に話し合う時期を決めておくことです。
例えば、「次の帰省までに維持費を整理する」「一度査定の話を聞いてから、来月もう一度相談する」という形です。
次の話し合いまでに確認することも、一つか二つに絞ると取り組みやすくなります。
- 年間の維持費をまとめる
- 家の現状を写真で共有する
- 今後住む可能性がある人に希望を聞く
- 売却を選んだ場合の価格や条件を確認する
全員が同じ情報を見て話せるように、分かったことを簡単なメモに残しておくのもよい方法です。
なお、これは家族の話し合いの進め方です。必要な手続きの期限や、建物の安全に関わる対応がある場合は、話し合いとは別に確認を進めましょう。
家族の意見が違うときは、理由を聞くところから
「残したい人」と「売りたい人」に分かれると、どちらが正しいかを決める話になってしまうことがあります。
しかし、残したい理由が思い出にある一方で、売りたい理由は管理の負担にあるなど、実は別の問題を話している場合もあります。
まずは、「なぜそう思うのか」「何が心配なのか」を聞いてみましょう。
「売りたいのは、家を大切に思っていないから」と決めつけたり、「残したいのは、現実を考えていないから」と受け止めたりせず、気持ちと負担の両方を共有することが大切です。
一度に売却まで決めず、今回は管理の分担だけを話すなど、話題を分けても構いません。ご家族の話し合いと、所有者や権利関係の確認も分けて整理しておくと、次の行動を考えやすくなります。
今の価値を知ることも、判断材料の一つです
実家を残す場合の費用は確認できても、売却した場合の価格や条件が分からないと、比較が難しいことがあります。
そのようなときは、査定を通じて現状を知ることも、選択肢の一つです。
査定の相談をしたからといって、その場で売却を決める必要はありません。「家族で話し合うための材料にしたい」という目的を伝えたうえで、話を聞いてみることができます。
金額だけでなく、荷物の整理や引渡し時期など、どのような条件を想定しているかも確認しましょう。査定価格は、調査内容や条件によって変わることがあるため、数字だけを切り取らず、説明とあわせて共有することが大切です。
もとまち不動産では、売却を決める前の段階からご相談いただけます。準備がすべてそろっていなくても、まずは現在の状況をお聞かせください。
ご家族が納得できる方向を、一緒に考えていきましょう
実家を売ることにも、残すことにも、それぞれに大切な理由があると思います。すべてのご家庭に当てはまる、一つの正解があるわけではありません。
今後の使い方、管理の分担、維持費、思い出、そして次に話し合う時期。この5つを少しずつ整理することが、ご家族で考えるきっかけになれば幸いです。
姫路市・加古川市・太子町・たつの市・明石市で、実家や空き家の今後についてお悩みの方は、もとまち不動産へご相談ください。
「まだ家族の意見がまとまっていない」
「売るかどうか決める前に、現状を知りたい」
そんな段階から、ご希望やご事情を伺いながら、判断に必要な情報を一緒に整理してまいります。
株式会社もとまち不動産
電話:079-241-8830